2019年1月18日金曜日

筋肉痛はなぜ遅れて現れるのか?

地道に続けると宣言して始めたこのブログですが、2回目の投稿後、さっそく三日坊主気味でかなり空いてしまいました😅

ということで、今回、3回目の投稿です!
(次回以降はカウントするのはやめにしときます(笑))

ちょうど今、筋肉痛が発生しております。
先日、少し慣れない運動をしたのですが、案の定、筋肉痛になってしまいました。

普段運動不足を自認しているのですが、筋肉痛は運動後すぐに現れるのではなくて、1日後とか2日後とか、少し経った後に現れるのはなぜなのでしょうか?
以前から気になってはいましたが、その理由はよく分かっていなかったので、この際、調べてみました。


筋肉痛はなぜ遅れて起きるのか

少し調べてみると、そもそも筋肉痛がなぜ起きるのか、実はまだ完全には解明されていないことが分かりました。

筋肉痛は、慣れない運動や激しい運動を行った後、数時間から数日後に感じられるため、正式には遅発性筋肉痛と呼ばれるそうです。

以前から、運動をすると筋肉に「乳酸」が溜まって筋肉痛を引き起こすという情報が広まっていたように思いますが、それは間違っているそうです。

乳酸は疲労物質そのものではなく、運動をしていない安静時にも体内で作られていることから、現在では筋肉痛の原因であるとは考えられていません。

筋肉は収縮することにより力を発生させるわけですが、一つの運動をするのに、身体のある部位の筋肉は収縮し、ある部位の筋肉は伸張します。前者の動きを「短縮性収縮」と呼び、後者を「伸張性収縮」と呼びます。


例えば筋力トレーニングでベンチプレスをしている時、バーベルやダンベルを上に挙げていく動きは大胸筋にとっては短縮性収縮ですが、下に降ろしていく動きは伸張性収縮になります。同じ動きで、上腕二頭筋(上腕の力こぶ部分の筋肉)にとっては、上に挙げていくのは伸張性収縮で、下に降ろしていくのは短縮性収縮です。

筋肉痛(遅発性筋肉痛)の主な原因となるのは、伸張性収縮です。上記のベンチプレスの場合、バーベルやダンベルをゆっくり挙げていくのは上腕二頭筋にとって筋肉痛を発生させる要因となり、ゆっくり降ろしていくのは大胸筋にとって筋肉痛を発生させる要因となります。

伸張性収縮では、筋肉が引き伸ばされて大きな張力がかかり、筋繊維や周囲の結合組織が断裂して微細な傷が発生します。そのようにして筋組織が微細に破壊されると炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こす「炎症メディエーター(発痛物質)」が産生され、筋肉痛となると考えられています。

その炎症メディエーターである「ブラジキニン」が産生されると、筋膜上にある受容体に作用して、結果として神経成長因子(NGF)の産生を高め、それが痛みを感じる受容器に働き、筋肉痛が発生する、という過程が分かってきています。運動を行ってからそのような過程を経るため、運動を行ってから時間差を生じて筋肉痛が発生します


筋肉痛は、慣れない運動、激しい運動をすることで筋組織が傷ついて発生するので、その予防としては普段から運動を心がけることと言えます。また、よく「歳を取ると筋肉痛が発生するのが遅くなる」といったことが言われることもありますが、それは若い時よりも運動の習慣や運動量が減り、運動不足におちいることが原因だそうです。筋肉痛が現れる時間差については、年齢そのものとは関係ないようです。

たまに味わう筋肉痛の煩わしさをできるだけ避けるため(笑)、普段からできるだけ運動を心がけていこうと思います💪


参考URL:
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-shougai/kinnikutsu.html
https://ueharazaidan.yoshida-p.net/houkokushu/Vol.23/pdf/034_report.pdf
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%85%E7%99%BA%E6%80%A7%E7%AD%8B%E8%82%89%E7%97%9B

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